【ウマ娘】ナリタトップロードの評価!ものすごく固有と良バ場の鬼持ち

8月24日のガチャ更新(ハフバ)で「☆3【The Proud Road】ナリタトップロード」が新たに実装されました。

ナリタトップロード主役の配信アニメ「ウマ娘 プリティーダービー ROAD TO THE TOP」の放送終了後に実装されないという予想外の展開があったりもしましたが、この度待望の育成ウマ娘としての実装となりました(正直タイミングを外している感は否めない)。

このページではナリタトップロードの史実紹介と性能解説を簡単にまとめています。

ナリタトップロード史実紹介

父:サッカーボーイ
母:フローラルマジック
母父:アファームド
生涯成績:30戦8勝
獲得賞金:9億9011万2000円
主なG1勝ち鞍:菊花賞

同期にテイエムオペラオー・アドマイヤベガ・メイショウドトウ等がいる99世代

テイエムオペラオーアドマイヤベガメイショウドトウ等と同期の99世代の1頭。ちなみにハルウララも同じ年の生まれです。

ウマ娘化されていない馬だとドバイワールドCで初めて2着に入ったトゥザヴィクトリーやトウカイテイオー産駒初のG1制覇(マイルCS)を達成したトウカイポイント、春秋スプリント制覇のトロットスター、デビューから最短でG1制覇したスティンガーあたりが有名。

海外だと凱旋門賞でエルコンドルパサーを破ったモンジューやJCでオペラオーやドトウと激突したファンタスティックライト、2000年のドバイWCを圧勝したドバイミレニアムあたりも同世代になります。

クラシック戦線の主役に

新馬戦は2着に敗れるも折り返しの新馬戦(当時は同開催中なら何回でも新馬戦に出走可能)を勝利。

年明け初戦の500万条件の福寿草特別は3着に敗れますが、次走格上挑戦できさらぎ賞に挑戦して朝日杯3歳S2着のエイシンキャメロンを破って重賞初制覇。続く弥生賞も前年暮れにラジオたんぱ杯3歳Sを制していたアドマイヤベガを破って重賞2連勝。

これにより一気にクラシック戦線の主役の1頭に浮上することに。

テイエムオペラオー・アドマイヤベガと3強を形成


皐月賞でこの後13度に渡って対決することになる終生のライバル(・・・と呼ぶには少し総合戦績に差がありすぎますが;;)テイエムオペラオーと初対決。

皐月賞時点では1番人気がアドマイヤベガで2番人気がナリタトップロード。テイエムオペラオーはいわゆる裏街道を歩んできたこともあってこの時は5番人気という伏兵的な評価でした。余談ですがニシノセイリュウというニシノフラワーの産駒も参戦していました(2戦2勝の4番人気でこの時はオペラオーより人気上位)。

レースはテイエムオペラオーが大外からまさに他馬が止まって見えるといっていいほどの豪脚を繰り出して快勝。ナリタトップロードは3着に敗れ、1番人気アドマイヤベガは大幅馬体減も響いて6着に敗退。

続く日本ダービーは皐月賞6着敗退のアドマイヤベガや皐月賞馬テイエムオペラオーを差し置いてナリタトップロードが1番人気に支持されます。僅差の2番人気は皐月賞から馬体重を戻してきたアドマイヤベガで3番人気にテイエムオペラオー。このあたりからこの3頭が99年のクラシック戦線における3強と呼ばれるようになります。

レースは淀みないペースで流れ、直線早めに抜け出したオペラオーを交わして一旦抜け出すも、ゴール寸前に後方で脚を溜めていたアドマイヤベガに差されてクビ差の2着に敗れました。

菊花賞で悲願のG1制覇

夏場を休養に充てられたトップロードは菊花賞トライアルの京都新聞杯で復帰するも、そこでもアドマイヤベガに差されて連敗。

菊花賞はオッズの上でも完全な3強対決の様相となり、3番人気ナリタトップロードが単勝4.1倍で4番人気ラスカルスズカ(サイレンススズカの半弟)が21.5倍と大きく離れていました。

トップロードはこれまで主に中団からレースを進めていましたが、菊花賞はいつもよりやや前目の4番手につける積極的なレース振り。これは決め手ではアドマイヤベガやオペラオーには勝てないと考えた鞍上が長くいい脚を使えるという長所を最大限に引き出す為の秘策でした。

4コーナーを回って早くも先頭に立つ勢いのトップロードに対してライバルの2頭はまだ後ろ。最後オペラオーが33秒台の末脚を繰り出して猛追するもクビ差抑えて悲願のG1初制覇を成し遂げました。

この時点でのオペラオー(2勝1敗)やアドマイヤベガ(3勝2敗)との対戦成績は互角以上(先着含む)で翌年以降は古馬戦線を引っ張っていく1頭になると思われていました。

世紀末覇王テイエムオペラオー

古馬となった2000年(世紀末)は京都記念から始動。テイエムオペラオーと5度目の対決になりますが2着に敗れます。ただこの時は斤量が1キロ重かったこと等もあり両者に大きな差があるとは思われていませんでした。

しかし続く阪神大賞典と天皇賞春はいずれも菊花賞で先着したテイエムオペラオーとラスカルスズカに敗れて連続3着。

宝塚記念を回避して(トプロは現役中宝塚記念には一度も出走無し)秋に復帰するもオペラオーに勝てないレースが続き、ジャパンCではなんと除外の憂き目に遭うことに。急遽出走したステイヤーズSも4着に敗れて次走の有馬記念は前年に続いて掲示板外の9着に惨敗。

一方クラシックを争ったかつてのライバルテイエムオペラオーはこの年史上初の古馬G1完全制覇を年間無敗で達成して世紀末覇王と呼ばれるようになっており、それらのレースで常に2着(春天以外)に入っていたメイショウドトウがトプロに代わって新たにオペラオーのライバル?として台頭していきます。

阪神大賞典を世界レコードで圧勝

5歳時(4歳時)は1勝もできないまま終わったトップロードは年明け初戦の京都記念も3着敗退。

しかし次走の阪神大賞典は前年のステイヤーズSで先着を許したホットシークレット・タガジョーノーブル・サンエムエックスらが作るハイペースを中団で追走して直線抜け出すと当時の世界レコードである3分2秒5のタイムで8馬身差圧勝

続く天皇賞春はテイエムオペラオーが大阪杯で4着に敗れて連勝が8で止まっていたことからオペラオーへのリベンジと2度目のG1制覇の期待がかかりますが、前年同様オペラオーに差されて敗退(初の3200mだったメイショウドトウにも差されて3着)。

秋初戦の京都大賞典はステイゴールドの進路妨害の影響で落馬競走中止となり天皇賞秋は大事を取って回避。

ジャパンCはジャングルポケット・テイエムオペラオーに続く3着に好走しますが、テイエムオペラオーの引退レースとなった有馬記念は10着に惨敗して結局菊花賞の後は一度もテイエムオペラオーに先着することはできませんでした(最終的なオペラオーとの対戦成績は2勝11敗)。

下の世代との対決

テイエムオペラオー引退後の2002年も現役を続行。

始動戦の京都記念を60キロの斤量を克服して勝利すると、次走の阪神大賞典では前年の年度代表馬ジャングルポケットに快勝して2連勝。

天皇賞春はジャングルポケットや前年の菊花賞と有馬記念を勝っているマンハッタンカフェらを抑えて1番人気に支持されますが、内から抜け出したカフェを捕えきれずさらに外からジャングルポケットにも差されて天皇賞春3年連続3着の珍しい記録を作ることに。

秋は前年落馬の憂き目に遭った京都大賞典から始動して快勝。続く天皇賞秋は3歳年下のシンボリクリスエスとの初対決となり3/4差の2着に入線。

ジャパンCは10着に大敗し引退レースには当初香港ヴァーズが予定されていましたが、同年G1を勝っていない(それどころか3年以上)にも関わらずファン投票1位に支持されたことを受けて有馬記念を引退レースに選択。

この年の有馬記念には天皇賞秋を制したシンボリクリスエスの他に、史上初となる無敗で古馬G1制覇を達成したファインモーション、同じサッカーボーイを父に持つヒシミラクルといった02世代の実力馬に加えて、このレースをきっかけに一気に飛躍することになるタップダンスシチーなどが出走していました。

ナリタトップロードは過去3回出走した有馬記念でいずれも掲示板外の大敗を喫しており(7着→9着→10着)さらに大跳びの同馬には苦手な道悪でのレースでしたが、前目の位置につけると最後の直線でもしぶとく伸びて4着と初めて有馬記念の掲示板に載る走りを見せて現役生活にピリオドを打ちました。

菊花賞を制するもその後は同期のライバルに阻まれて3番手のような立ち位置となり、そのライバルたちがターフを去った後も現役を続けて下の世代を相手に実力を示したという点では、TTGの一角だったグリーングラスと被る部分もあったかなと個人的には思っています。まあそちらと違って菊花賞以外にG1を取ることはできませんでしたが;;

特徴的な大跳びの走法に加えて強い時は本当に強かったので、記録以上に記憶に残る名馬だったのではないかと思います。

ナリタトップロードの性能

ナリタトップロード評価

成長率:◎
適性:○
汎用性:△
固有:○(継承▲~△)
スキル:◎
チャンミ:▲
LOH:○
育成難易度:普通
適性:長距離先行
目標:ジュニア0戦・クラシック4戦・シニア5戦 ※合宿被り無し
※ジュニア級12月後半にファン3000人目標あり
初期評価:▲(LOHも考慮するなら○)
短評:菊花賞LOHで活躍が期待できそう
※☆>◎>○>>▲>△>×の順(☆と×は滅多につけないので実質5段階評価)
※実装直後は評価を修正する場合あり
※目標レースにメイクデビューは含めていません

適性と成長率

成長率はスピード20%にスタミナ10%。スピードは当然としてスタミナも長距離育成では重要になるので、文句なしの成長率だと思います。

目標レースはクラシック三冠に加えて、シニア期も大阪杯を除く中長距離の王道路線をほぼ皆勤する形。史実では宝塚記念には一度も出ていませんがw

固有スキル(Road to Glort)は残り400m地点発動の速度スキル

順位条件はチャンミ基準で2位~4位LOHは2位~5位発動場所は残り400m地点固定。長距離で先頭もしくは先頭から1バ身以内にいるとものすごく(5500相当)に強化されます。

発動場所が400m地点固定なので中長距離であれば加速中に出ることは基本なく全て有効発動。

先頭か先頭から1バ身以内という条件は強い逃げがいると満たすのは難しそうです(昨年の有馬記念チャンミは逃げが強かった)。

継承版は長距離限定の追加条件がなく速度2500相当のスキルに

継承版は長距離限定の追加条件がなく、勝利の鼓動等と同じ速度2500相当の速度スキルとなります。

弱くはありませんが加速や中盤スキルに比べると優先順位は下がります。

Road to Glort
本体:持続5秒・速度4500(長距離かつ先頭or先頭から1バ身以内の場合5500

継承:持続3秒・速度2500

ナリタトップロードのスキル関連

長距離先行向けのスキルを取得可能

初期スキル
影打(▲)
良バ場○(▲)
抜かりなし(▲)

イベント
先行直線○(◎)

覚醒金スキルは良バ場の鬼と真打

覚醒Lv2:長距離直線○(◎)
覚醒Lv3:良バ場の鬼(◎)⇒ターフの主人公(◎)
覚醒Lv4:本領発揮(○)
覚醒Lv5:真打(○)⇒正道(◎)

良バ場の鬼を進化させると良以外でもスピパワが上昇するように

良バ場の鬼はグランドマスターズではシナリオで貰えましたが、L’Arcシナリオでは取ることができないので自前で持っている点は優秀。長距離はトップスピードで走る距離が長いのでその分スピードを上げる緑スキルの価値も高いです。

進化させると芝かつ良バ場時のスピードとパワーの上昇値が60から80にアップするとともに、良以外でもスピードとパワーが40上昇するようになります。

進化条件1
菊花賞を勝利or能力を引き出すスキルを2個以上所持

進化条件2
スピード800以上

進化条件3
パワー800以上

進化条件は特に意識しなくても自然に満たせるタイプ。

真打を進化させると効果量がすごくに強化されさらに加速も追加

中盤後半に発動する速度スキル。順位条件はチャンミ基準で1~5位LOHは1~6位

普通の中盤速度スキルより接続期待値が高く、進化させるとラストスパートでの加速効果も追加されるので怪物(本領発揮)不発時の最低限の保険になります。

怪物は先頭もしくは先頭から4バ身以内という条件があるので逃げ次第で不発リスクあり

進化条件1
育成イベ「勃発!委員長バトル!」でバクシンオーとの勝負で爽やかな汗を流すor速度スキル3個以上所持

進化条件2
長距離スキルを2個以上所持

長距離直線○:持続3秒・速度2500(◎)/1500(○)
良バ場の鬼:スピード・パワー+60→80(良以外スピード・パワー+40)
本領発揮:持続1.2秒・加速2000
真打:持続2.4秒・速度3500・加速2000(持続0.9秒)

怪物と金回復が欲しい

スタミナクリーク

ナリタトップロードは金加速と金回復いずれも自前で持っていないのでサポカから引っ張る必要があります。

怪物は賢さオペラオーから取れて、金回復はスタミナかパワーあたりから取る形。現状だとスタミナクリークが一番強いですが、そろそろクリーク超えのスタミナもきそうな雰囲気はあります。

まとめ(ナリタトップロードを引くべきか?)

長距離先行で上位の性能
菊花賞LOHで活躍が期待できそう
有馬記念は環境次第
中盤力にやや不安
推しでなければスルー

長距離先行は現状自前怪物持ちの餓狼ナリタブライアンとすごく回復や進化真打持ちの水着メジロマックイーンが強いですが今回のナリタトップロードも長距離先行の中では上位クラスの性能はありそうです。

ただ中盤力はそれほどあるとは言えないので先行同士の位置取り争いに負けてさらに後ろから上がってきた差し追込に飲まれてなにもできないということもありそうなのが不安材料。

LOH(リーグオブヒーローズ)は前が強く、差し追込が相対的に弱体化するので菊花賞LOHで活躍が期待できそうです。まあ96傑を狙うにしても必須級というほどではなさそうですし、それを狙わないならキャラは誰でもいいレベルなので性能で引くほどではないかなと思います。

菊花賞LOHでは活躍するが有馬記念チャンミ(まだ決定していませんが)は逃げや後ろにやられてそこまで活躍できないという読みで性能的にはスルーと判断します。

LOH(リーグオブヒーローズ)は安定して上位に入ることが求められる性質上、ブロックリスクが高い差し(無我夢中)・追込(迫る影)がやや使いにくくなるのでその分逃げ先行の価値が上がります