【ウマ娘】アニメ3話でオルフェーヴルとジェンティルドンナの名前が・・・【衝撃】

ウマ娘のアニメ3期『ウマ娘 プリティーダービー Season 3』の第3話が放送されました。

第3話は有馬記念がラストランになることを発表したゴルシことゴールドシップがメインの話でした。

全盛期は最後方から強引にまくって他者をねじ伏せるレースでG1を勝ちまくっていたのが、いつ頃からかそういったレースができなくなり衰えを自覚したゴルシはドリームトロフィーへの移籍を決意。この時点でG1を6勝しているゴルシは最後の有馬記念でG17勝目を挙げて有終の美を飾ることをキタサンに宣言するという内容。結局ゴルシは有馬を勝つことはできずG16勝で終わるわけなんですけど、この2年後にキタサンが有馬記念を勝ってゴルシを超えるG17勝目を挙げるという話に繋がっていくのが面白い演出ですね。

そしてキタサンとの会話の中では”暴君”と”貴婦人”という単語が登場。ゴルシが出ていた昨年と一昨年の有馬記念を勝ったウマのことなんですけど引退式?でゴルシが衝撃の宣言。

ゴルシ『待ってろよ!オルフェーヴル!ジェンティルドンナ!!

暴君と貴婦人の実名が登場!

キャラデザインはまだ出ていませんけど明確に名前が出たので実装はほぼ確定といっていいのではないかと思います。1話のドゥラメンテもサプライズでしたが、それを上回るといってもいいレベルの衝撃でした。

オルフェーヴルとジェンティルドンナ

最強の暴君オルフェーヴル

父:ステイゴールド
母:オリエンタルアート
母父:メジロマックイーン
生涯成績:21戦12勝
獲得賞金:15億7621万3000円
主なG1勝ち鞍:クラシック三冠、有馬記念(2011,2013)、宝塚記念

オルフェーヴルは現在8頭しかいないクラシック三冠馬の内の1頭。

三冠を制する程なので当然圧倒的な能力を持っていましたが、このウマはその中でももっとも破天荒な三冠馬でありその凄まじいレースぶりから数々の伝説を残しました。

伝説の阪神大笑点もとい大賞典

超スローペースでかかりながら追走していたオルフェーヴルは向こう正面で逸走しそれを鞍上が抑えると急激に失速。まるで故障でもしたかのような下がり方にスタンドから悲鳴が上がりますが、一旦最後方まで下がった同馬は闘志に火が付いたのかなんと再加速。

そのまま凄まじいスピードで一度交わされた他馬を再び抜き返すと直線に突入。さすがにロスがあまりにも大きすぎた影響でスタミナが持たずに内を抜け出したギュスターヴクライに半馬身届きませんでしたが、あんなめちゃくちゃなレースをしながら僅差の2着にまで迫ったウマはこれまで見たことが無く、そのあまりに衝撃的な内容に騎手がバケモノと語るほどでした。

オルフェーヴルの怪物ぶりを語る上で絶対に外せないレースといえます。

勝利目前までいった凱旋門賞

衝撃の阪神大賞典の後天皇賞春は11着と大敗してしまいますが、次走の宝塚記念で復活勝利を挙げ次なる目標を欧州最高峰のレースで日本競馬にとっては悲願ともいえる凱旋門賞に定めます。

同じステイゴールド産駒のナカヤマフェスタが凱旋門賞2着に好走していたことからも、日本馬初の凱旋門賞制覇への期待が高まっていました。

そしていよいよ本番当日。

後方からレースを進めたオルフェーヴルは大外を回って直線に入ると凄まじい末脚を繰り出して一気に先頭に立ち後続を突き放します。ついに日本馬初の凱旋門賞制覇か・・・と思った瞬間オルフェーヴルが内に大きく斜行しながら失速を始め、そこに内から馬群を抜け出してきたソレミアが迫ってゴール寸前で差されてゴールイン。結果は2着でまたしても日本馬による凱旋門賞制覇は成りませんでした。

エルコンドルパサーやナカヤマフェスタ等あと僅かで凱旋門賞を勝つところまでいったウマは他にもいますが、一旦完全に抜け出して見ている誰もが勝った!!と思ったところから差し返されたのは同馬が初めてで多分こんなレースを凱旋門賞でする馬は現地も含めて今後出てこないんじゃないかと思います。ソレミアに交わされた時はテレビ越しに私も悲鳴を上げました(-_-;)

翌年も挑戦してトレヴの2着に敗れますが、日本馬で2年連続凱旋門賞に挑戦して両方とも2着に入ったのもオルフェーヴルのみです(ナカヤマは2回目は大敗)。

8馬身差の圧勝で有終の美を飾った有馬記念

同じステマ配合(父ステイゴールド・母父メジロマックイーン)のゴールドシップとの最初で最後の対決となったのが引退レースの有馬記念。

ハイペースの展開をゴルシより後ろの13番手で追走すると3コーナーを過ぎたあたりから一気に進出。前を走っていたゴールドシップを交わして直線入り口で先頭に立つと後続との差がみるみる広がっていき有馬記念史上2位の着差である8馬身差(1位はシンボリクリスエスの9馬身)をつけて圧勝しオルフェーヴル伝説の幕が閉じました。

クラシック三冠馬ではありますが、個人的に印象に残ったレースを3つ挙げろと言われればやはり阪神大賞典・凱旋門賞(1回目)・有馬記念(引退レース)の3つになりますね。

二桁着順が二度あるなど決して安定感があるタイプとは言えませんでしたが、レースで見せた衝撃という点ではディープインパクトをも上回るといっていいほどの名馬だったのではないかと思います。

貴婦人ジェンティルドンナ

父:ディープインパクト
母:ドナブリーニ
母父:バートリーニ
生涯成績:19戦10勝
獲得賞金:17億2603万400円
主なG1勝ち鞍:牝馬三冠、ジャパンC(2012,2013)、ドバイSC、有馬記念

ジェンティルドンナという名前はイタリア語で貴婦人という意味を持ちます。

先日の秋華賞でリバティアイランドが牝馬三冠を制しましたが、ジェンティルドンナはこれまで7頭しかいない牝馬三冠馬の1頭です。

ちなみにゴルシことゴールドシップとは同期で対戦成績も2勝2敗と五分だったので史実での性別は違いますがライバル的存在だったとも言えます。

三冠レース全てで1・2着馬が同じ(ヴィルシーナ)

牡馬や牝馬の三冠を制した馬は両方合わせると10頭以上いますが、三冠レース全てで1着と2着が同じ馬だったというケースは1例のみ

その1例というのが先日OP内でそれらしき姿が確認されたヴィルシーナとジェンティルドンナです。ちなみに秋華賞トライアルのローズSも1着ジェンティルドンナ・2着ヴィルシーナです。

秋華賞は直線ヴィルシーナとの叩き合いが続き、「7センチの攻防」と言われた大接戦を制して牝馬三冠を達成しています。

同じ馬がずっと1・2着というのは宝塚記念から翌年の天皇賞春まで1・2着を独占し続けたテイエムオペラオーとメイショウドトウ等の例もありますがかなり珍しいといえます。

ヴィルシーナが仮に実装されるとしたらジェンティルドンナは絶対に外せない存在といえますね。

オルフェーヴルとの三冠馬対決

牝馬三冠を達成したジェンティルドンナはエリザベス女王杯ではなく牡馬相手となるジャパンCに出走。この年は前年のクラシック三冠馬で前走凱旋門賞で惜しい2着に入っていたオルフェーブルも出走しており、ミスターシービーVSシンボリルドルフに続いて2例目となる三冠馬対決が実現。牡馬と牝馬という形はこれが初めてでした(2020年のジャパンCではアーモンドアイVSコントレイルVSデアリングタクトの三冠馬3頭対決が実現)。

レースは直線で一時進路を失うもオルフェーヴルを弾き飛ばすようにして強引に進路をこじ開け、そこからゴールまで叩き合いハナ差で勝利。ただ最後の直線での接触でオルフェーヴルがバランスを崩すような形にもなっていたのでやや後味の悪い結果にもなってしまいました。そしてこの後両馬が再戦することはありませんでした。

G17勝馬の1頭

・キタサンブラック
・ジェンティルドンナ
・ウオッカ
・ディープインパクト
・テイエムオペラオー
・シンボリルドルフ

G1レースを7勝した馬はこれまで6頭いてジェンティルドンナはその内の1頭になります(最多はアーモンドアイの9勝)。いずれも歴史に残る名馬ばかり。

牝馬三冠馬はその後あまり活躍できないというケースもありますが、ジェンティルドンナはアーモンドアイと並んで古馬になってからも長い間牡馬相手に活躍を続けたまさに女傑といえる名馬だったのではないかと思います。