グラブルには大きく分けてノルマ有りの団(以下ノルマ団)とノルマ無しの団があります。
このノルマというのは古戦場において達成が求められる貢献度のことです。
ノルマの内容は団によって異なるもので、よくあるのが1日1億(貢献度)という感じの数値ノルマと個人ランキング8万位以内(あるいは14万位等)という感じの順位ノルマ。
団によってノルマを満たしさえすればそこで止まってもOKという場合もあれば、ノルマを満たした後もそこでビタ止まりして接戦時にも協力しなかった場合は排除の対象になることもあったりしますが、まあノルマの具体的な内容に関しては今回の主題ではないのでこれ以上深くは掘り下げません。
今回はノルマ無しで何年もやってきた団にノルマを導入しようとしたらどうなったかという実話を書いていきたいと思います。
ノルマ導入の経緯と結果
従来の団方針
私の団は設立以降一貫して具体的な数値や順位ノルマは設けない方針でやってきました。
ただノルマ無しといってもあからさまな寄生を容認するというわけではなく、明らかに寄生目的だったりモチベーションが著しく低下した団員に関しては団を抜けてもらう(解雇)という方針でやってきました。
その間まったく退団者が出なかったわけではありませんが、退団者が続出したりギスブルといったものとは無縁のまま何年も団運営を続けていました。
第59回風古戦場
風古戦場はいままでにないレベルでモチベの高い団員が多くて、予選と本戦で総合300位台という過去最高の成績を残すことができました。
ただ・・・
英雄に入るレベルで走ってくれた団員が何人もいる一方で
直前に入団した人があからさまな寄生と言われても仕方のないレベルの貢献度。さすがに新人でこれは擁護できないのでこの団員に関しては古戦場終了後の翌日7時に解雇しました(他にもう一人同程度の貢献度の人も含めて2名解雇)。
ちなみにそれ以外の28人は私も含めて全員個ラン14万位圏内でした。
しかしそれでは終わらなかった・・・
ノルマ導入の声
以前も団内の貢献度格差は当然ながらありましたが、今回はこれまでにないレベルで数値面での格差(温度差)が出てしまい、なにが起こったかというとノルマを導入すべきという声。
個人的にはゲームでノルマとか導入するのは好みじゃないし、ノルマを課すのも課せられるのも嫌ですけど(だから何年もノルマ無し団でやってきた)、さすがに今回はあまりに差が大きすぎてなあなあで済ませるのは無理な状況だったので、正直気乗りはしませんでしたが団をまとめるためにはやむなしと思ってノルマ導入の是非に関して団員に意見(アンケート)を求めることにしました(この段階ではノルマの具体的な内容の提示はなし)。
もう一度言いますが、ノルマ導入のお知らせではなく、あくまでノルマに関する話し合いのお知らせをしただけの段階でした。
しかしこれが最大の過ちでした・・・
退団ドミノが発生
あくまでノルマに関しての意見を求めただけでしたが、空気的に団の方針が変更されると受け取られて、ノルマに忌避感を持っていた人が一斉に退団していったのだと思います(退団した人はみんな方針に関してついていけないと言っていたので)
今回の古戦場でも個人8万以内や10億以上の貢献度を稼いでくれて、団でルシHやベルゼバブやベリアルを一緒に攻略して遊んできた寄生でもなんでもなかった大切な仲間で団の功労者だった人たちをたった1日2日で一気に失ってしまいました。
元々乗り気でなかったことを人に勧められるがままやむを得ないなんて自分に言い訳してやったことが、結果的に自分が一番避けたかった退団ドミノの発生という最悪の結果を招いてしまったわけです。
運営への不信感やら最近のゲーム状況でモチベがかなり下がっていた中、なんとか必死にひねりだしていたモチベーションは完全になくなりました。
そしてこんな気持ちでこれ以上団運営を続ける意味が見出せず、また続けても誰も幸せにはならないと思ったので団に終止符を打つことにしました。
古戦場のノルマ問題
ノルマという単語を団チャで出してすぐに退団ラッシュが発生したのでそれだけノルマというものに忌避感を持っていた方が多かったのだと思います。その一方でノルマは絶対に必要なものだと考えている方も多く存在しています(特に走る人ほどそういう傾向は強くなる感じ)。
どちらが正しいとか間違っているという話ではなくあくまで価値観の相違の問題なので、両者を完全に納得させることはまず不可能だと思います。仮に従来のままノルマは導入しないとした場合は今度はそっち派の方の退団ドミノが起こっていた可能性がおそらく高いので。
両方に残ってもらおうとして、自分が納得できてもいないことを団をまとめる為と言い訳をして従来の団の方針をブレさせて崩壊させてしまったことは結果的には完全に間違いでこれに関しては悔やんでも悔やみきれません(どうするのがベストだったのかと言われても明確な答えは今でも分かりませんが)。
結局ノルマ問題の根深さを理解できていなかったんだと思います。今となっては後の祭りですが。
団方針とノルマ
今回の大失敗で学んだことは、ノルマに関しては団を立ち上げる一番最初の段階で明確に決めておくべきだということ。少なくともノルマ有りなのか無しなのかという部分に関しては絶対に明確にする。
そしてノルマの有無に関しては途中で方針を変更するのは基本NG。単語すら持ち出すべきではないと思います。
それでもどうしてもやらざるを得ない状況になることもあるかもしれません。その場合は団を半壊させても構わないという覚悟をしっかり持ったうえでやってください。団員のことは仲間ではなく替えのきくNPCみたいなものだという認識ならダメージも少ないでしょう(情を持ったらモチベが持たなくなる)。
正直今回の記事は恥を晒しているようなものですが、この記事をきっかけとして私と同じ失敗をする団長が一人でも少なくなることを願っています。