【ウマ娘】タニノギムレットの評価!固有はものすごく族の現在速度

タニノギムレット

5月19日のガチャ更新で「☆3【身に纏うケラヴノス】タニノギムレット」が新たに実装されました。

タニノギムレットは昨年同期のシンボリクリスエスと共に新ウマ娘として発表されたキャラで既にゲーム内に登場していましたが、今回育成ウマ娘として実装されることになりました。

このページではタニノギムレットの史実紹介と性能解説を簡単にまとめています。

タニノギムレット史実紹介

父:ブライアンズタイム
母:タニノクリスタル
母父:クリスタルパレス
生涯成績:8戦5勝
獲得賞金:3億8601万円
主な勝ち鞍:日本ダービー

同期にシンボリクリスエスやヒシミラクルがいる02世代

シンボリクリスエス・ヒシミラクル・ファインモーションらと同期の02世代のダービー馬。ただヒシミラクルやファインモーションとは直接対決は一度もありません。

父はナリタブライアンやマヤノトップガンと同じブライアンズタイム。サンデーサイレンスと時期が被ったこともあってリーディングサイヤーには手が届きませんでしたが、芝ダート不問で多くの活躍馬を輩出し長くリーディング上位を維持した大種牡馬です。

クラシック戦線の主役へ

デビュー戦のダ1000mは2着に敗れその後尻尾の骨折が判明しますが、その年12月の未勝利戦(1600m)で復帰し2着に7馬身差をつけて初勝利。

年明け格上挑戦でシンザン記念に挑戦すると半馬身差で勝利し重賞初制覇。続くアーリントンCも外から豪快に伸びて3馬身差をつける圧勝。

皐月賞トライアルのスプリングSも大外から豪快に伸びて後にNHKマイルCで対決するテレグノシスにクビ差をつけて勝利。

強い勝ちっぷりで重賞3連勝したことでこの年のクラシック戦線の主役に躍り出ることになります。

松国ローテ

重賞3連勝が評価されて皐月賞は2.6倍の1番人気に支持されます。

しかしいつも通り後方を追走したギムレットは4コーナーで大きく横に広がる馬群の一番大外を回るコースロスが響き、最後外から猛然と追い込むも好位から抜け出した15番人気ノーリーズンを捕まえられず3着に敗れます。最近の皐月賞で例を挙げるなら2022年のドウデュースに似た感じですね(大外を回って1番人気3着)。

皐月賞の後は直接ダービーに向かわずNHKマイルCに出走。

ゲームやウマ娘の因子周回では皐月賞→NHKマイル→ダービーのローテーションはある意味当たり前になっていますが、中2週でG1を3連戦する形になるので現実ではかなり負担の大きいローテーションと言えます。

このNHKマイルC→日本ダービーのローテーションは、このローテをよく採用していた松田国英調教師の名前から通称松国ローテと競馬ファンの間で呼ばれていました(この2レースを両方制した馬は変則二冠馬等と呼ばれています)。

このローテで走った有名な競争馬は他にクロフネ・キングカメハメハ・ディープスカイ等がいますが、これら3頭はいずれも皐月賞には出走しておらず毎日杯→NHKマイル→日本ダービーというローテで走っています。ギムレットはより間隔の短い皐月賞から臨んでいる分これらの馬よりさらに負担が大きかったと想像します。

NHKマイル→日本ダービーと走った馬はその後故障で引退に追い込まれるケースが多く、ギムレットを含めて上に挙げた馬は全て3歳秋や4歳時に屈腱炎を発症して引退に追い込まれてしまっています。

これだけ見るとなんでそんなリスクの高いローテで走らせるの?って感じますが、これは1600mと2400mの両方で結果を残すことで種牡馬としての価値を高めるという考えから行われていました。実際ギムレットを含めて上で名前を挙げた馬は種牡馬として成功を収めています(ディープスカイは成功したとは言えませんがダートで活躍馬は出しているので大失敗というほどではない)

2000年代はこのローテで走る馬が他にもそれなりにいましたが、最近はこのローテを採用するケースはかなり少なくなっています。

全部が早期引退したわけではなく、ローレルゲレイロやアサクサキングスのように皐月賞→NHKマイル→ダービーを全て出走し、その後も長く活躍した馬もいます

NHKマイルCに出走したギムレットは単勝1.5倍の1番人気に支持されますが、直線テレグノシスの斜行によって進路をふさがれる不利が響きそのテレグノシスの3着に敗退。10分を超える審議がありましたが着順は入れ替わらず2戦連続3着という結果に終わります。ウマ娘もそうですが、後方脚質だとどうしてもこの手のリスクは付きまといます。

中2週の日本ダービー

NHKマイルの後中2週で日本ダービーに出走。皐月賞・NHKマイルCを連敗していましたがいずれも敗因が明確だったので引き続き単勝2.6倍の1番人気の支持を集めます。

このレースには青葉賞を勝ってここに臨むシンボリクリスエスも出走しており、これが両者の最初で最後の対決となりました。

レースはいつも通り後方に控えて直線に入ると外から豪快な末脚を繰り出して前にいたシンボリクリスエス以下を一気に差し切って悲願のダービー制覇を成し遂げました。

屈腱炎発症で引退

秋シーズンに向けて調整が進められていましたが、9月1日の調教後に脚が熱を持ったため検査が行われたところ、左前浅屈腱炎を発症していることが判明。

全治6か月の診断が下ったためこの年の秋のG1レースに出走することが不可能となり、屈腱炎からの復帰が難しいことや生産地の種牡馬としての期待が高いこと等が考慮されてそのまま引退することとなりました。

故障で早期引退となってしまったので活躍期間は短くレース中の不運等もありましたが、凄まじい破壊力の末脚を持つ名馬だったと思います。

種牡馬としても成功を収め、ウマ娘化もされているG17勝馬ウオッカ(史上初の父娘ダービー制覇)をはじめ多くの重賞ウィナーをターフに送り出しました。

タニノギムレットの性能

タニノギムレット評価

タニノギムレット
成長率:▲
適性:▲
固有:○(継承▲~△)
スキル:○
チャンミ:▲
LOH:△~×
育成難易度:やや高
適性:マイル中距離追込
目標:ジュニア0戦・クラシック6戦(前半4戦)・シニア4戦 ※合宿被り無し
初期評価:▲
短評:東京中距離でかなり強いが中距離は後方脚質自体はあまり強くない
※☆>◎>○>>▲>△>×の順(☆と×は滅多につけないので実質5段階評価)
※実装直後は評価を修正する場合あり
※目標レースにメイクデビューは含めていません

適性と成長率

夏タイキシャトルと同じパワー30%の成長率。パワーは盛りやすいですが、代わりにスピードが欠損しやすいのが難点。サポカが弱いと仕上げるのが難しい成長タイプ。

目標レースもクラシック期にNHKマイル→ダービー、シニア期に安田記念→宝塚記念と実質連戦が2回あるのでグラマスだと欠片調整もちょっと面倒。

サポカ編成はスピ2~3+賢さ1~2+友人グルサポ0~1(グラマスは三女神固定)が基本形でマイルであれば根性1~2中距離ならスタミナ1or根性1~2を加える感じになりそうです。

固有スキル(霹靂のアウフヘーベン)は東京中距離でものすごく現在速度に強化

順位条件はチャンミ基準で5~9位LOHは6~12位発動場所は最終直線で東京レース場の中距離限定でものすごく族に強化されます。具体的には日本ダービー(東京芝2400m)や天皇賞秋(東京芝2000m)で強い。

現在速度はどこで出ても基本強く、加速中であればその補助にもなります。

東京マイル(次回チャンミの可能性が高い)も終盤開始地点が533mですぐに最終直線(525.9m地点)に入るので電光石火トリガーとして機能することも期待できそうです。

順位条件の関係でLOH(リーグオブヒーローズ)とはあまり相性がよくありませんが、チャンミであれば条件を満たすのはそこまで難しくなさそうです。

しかし最近は雑に現在速度バラ撒いてる感ありますね(-_-;)

継承版は東京中距離限定の強化が消滅

継承版は東京中距離限定の強化が消えて条件問わず一律で持続3秒・現在速度1500となります。

かなり弱体化しますがそれでも現在速度1500は通常スペ固有のシューティングスター等と同じ数値なので継承版としてもそこそこ使えそうです。

霹靂のアウフヘーベン:持続5秒・現在速度3500(東京中距離は5500

タニノギムレットのスキル関連

自信家は新金スキル雲雀竜変の下位版

初期スキル
直線巧者(▲)
仕掛け抜群(△)
自信家(▲)

自信家は後述する新金スキル雲雀竜変の下位版。白段階では上昇効果が20しかないのでコスパ的にはやや微妙。

イベント
垂れウマ回避(◎)

勝利イベント
食い下がり(△)※天皇賞秋勝利

覚醒金スキルは疾風怒濤と新緑スキル雲雀竜変

覚醒Lv2:東京レース場○(▲)
覚醒Lv3:疾風怒濤(▲)⇒嵐を呼ぶ破壊神(○)
覚醒Lv4:直線一気(◎)
覚醒Lv5:雲雀竜変(○)⇒酔い痴れよ、世界(◎)

疾風怒濤を進化させるとすごく族に強化

追込用の速度スキル。順位条件は固有と同じくチャンミ基準で5~9位LOHは6~12位)順位条件があるのでメンバーや展開次第で不発するリスクはあります。固有同様LOHとの相性はやや微妙。

進化させるとすごく族に強化されるので終盤力はかなり高くなります。

進化条件1
イベント「蛇とオレンジと星」で作品を破壊させるorパワー800以上

進化条件2
追込のスキルを2個以上所持

雲蒸竜変はスピード・パワーを上げる新緑スキル

ちょっと違和感のある日本語ですがwようはスピードとパワーを両方上げる良バ場の鬼等と同じタイプの金緑スキル。

十分表記なのでスピードとパワーがそれぞれ1000以上あれば効果を発揮します。条件自体は容易に満たせます(そもそもこれを満たせていない時点で失敗育成)。

進化させるとスピード・パワーの上昇値が80まで上がるのでかなり強いです。

進化条件1
NHKマイルCと日本ダービー勝利orファン数が150,000人以上

進化条件2
マイルスキルを2個以上所持or中距離スキルを2個以上所持

東京レース場○:スタミナ+40(◎+60)
疾風怒濤:持続3秒・速度3500→4500
直線一気:持続0.9秒・加速2000
雲蒸竜変:スピードandパワー+60→+80

まとめ(タニノギムレットを引くべきか?)

東京中距離ならトップクラスになれる性能
固有や疾風怒濤がLOHと相性があまりよくない
中距離は基本後ろがあまり強くない
推しでなければスルー

東京中距離は固有が現在速度のものすごく族と非常に強くなるのでトップクラスになれるだけの性能はありそうです。

ただ順位条件の関係でLOHとは相性があまり良くなく、チャンミにしても中距離は基本前のほうが強いので(正月キタサンが代表例)その部分も後方脚質のギムレットにはやや向かい風の環境。

次回チャンミが東京マイル(安田記念)であれば固有で電光石火発動といった動きもできますが、代用が効かないレベルではないので推しでなければスルーでいいと思います。